"season"


@cha16


2月:如 月



2006年02月01日


   【真冬の朱】 


 夏の日の下では 
 その花も その葉も 
 ぬれたよに 
 つややかで 
あでやかで 

 ☆.。.:*・°☆.。.:*・°

 枯れ果てて 
 朽ちてゆく秋を経て 

 ベゴニアは 
 真冬に朱を添える 

 かさついたプランターの中に
 いまも大きく 赤くにじむ朱 

 節分の暗い空に 
 まだ星も見えない日に 

 夕暮れにさびしくて 
   空の星を探す目に 

冬の朱が にじんでひろがった・・・

母が慈しんだベゴニアのはち、
  今も私と共にいる
 


(by www.cha16)

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  真冬のベランダに 真っ赤な朱がある
  ベゴニア、

雪の日も生き延びて
  その赤さハートのごとく 

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     (by www.cha16) 



2004年02月01日

  【 如月に=・・・=】  


  ねじまきの柱時計が 時を告げる

  鳴り出す前に 
   
  ギィ〜と呼びかけてくる


  鳴り始めると 大きな音で
  外にいても響く音で

  天気の加減で
   
  泣くように、
  唄うように

  金属の歯車が

   私のときを 告げる


  人の気配がしなくても鳴り続ける


  誰かが応えてくれるのを
        待つかのようです
  

  水面に張った氷を知らずに

  たまり水を飲みに
        飛んできた鳥たちは

  何度もつついて 確かめてみる


  透った表面が 滑らかで

  朝日にキラキラ 
       あちこちに光を放って

  上りかけたあぶくまで

  閉じ込めたまま 誘っています

  
  朝の空気に 流れ込んでくる

  冷たさも止まり、

  待っていれば 緩んできますね  


  『しん』という音を
        たずねて歩こう…

     (by www.cha16) 


音楽: 曲名:"古い図書館"

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