おひなまつりでした
子どものころはとても大きなイベントでした
2月中旬に準備が始まります
家の中の散らかったものを片付けて、
段々を組んで、
大きな箱がいくつも手渡しで広げられます
指揮官は 母上
作業班は 子どもたち
この日ばかりは
み〜んな慎重に、
それぞれがエプロン姿です
緋毛氈に風を通してアイロンがけをします
段組は父上の担当で、
前の晩に組まれます
大きな段の長〜い毛氈、
親王飾りの短いのが3枚ほど
丁寧に角を折って
折りピンで留めます
箱から出して装飾品は自分たちでつけます
お内裏様には
烏帽子、シャク、刀をまとわせ、
お雛様は金の扇
右近のさくら、左近の橘
三人官女は
三宝に乗せた杯を持つ人が真ん中
五人ばやしは
鼓、小鼓、太鼓、笛、謡の人
それからお供えの段でしょ
供ぞろいが一番下。
履物、清め箒、毛槍と15人
お重やお膳やおもちやあられ、
箪笥やお茶道具,鏡台もあったね
一番下はお道具と牛車
そして本物のお供えがズラリ
家では女の子それぞれが、
自分の人形がありました。
後は場所が許す限り、
それぞれ大事なお人形を並べます
ぬいぐるみやら手づくりやら、
ごちゃごちゃと・・・
そして本番の3日は
昼間は子どもたちのともだちが来て
それぞれにぎやかに過ごし
夕方からは家族で祝います
(何の祝いかわからないけど、おすしと潮汁)
白酒いただいたり、
菱餅食べたり、お腹いっぱい
後片付けの組とお風呂へ順番に入ります
さてここからが大仕事。
なぜか、片付けは大急ぎで始まります。
お人形を元のように納めていくので、
和紙と毛ばたき、こより
(お人形のお顔を覆って止めるのに、
母はこよりにこだわりますから)
防虫剤を入れて箱に収まると、
やっと眠ります
これが我が家の大イベント。
(by www.cha16)
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