"season"


@cha16


5月:皐 月



2006年05月01日
 
【かがやく 皐月、ふる光 】


ガラス窓から射す陽が短くなった
陽の運行が高く上っていく季節、
レース越しにもれてくる光は散乱し
きらきらと煌いて 瞬いて 消えていく

皐月の空から降りてくる『とき』だ
季節の中に立ち止まった『とき』なのだ



『とき』の姿は余韻をひいて
こわれた鏡のかけらに変えて
万華鏡のきらめきで飛び散った

一瞬ごとに色を変え
一瞬ごとに方向を変え
一瞬ごとに広がって、消えていく


目を凝らして見つめよう
キラッ と光って 『とき』がゆく

美しい木々に、風に、天に
ゆらゆらとたなびいてきた眠りの気分も
キラッ と光って 流れていくよ

皐月の空は天へ続く
命 かがやかせて
動き始めた季節の影を見つめよう


 
(by www.cha16



2005年05月01日
 
【皐月は光とともに】


皐月のそらはうつくし

見上げる空は 木々の葉を漉いて
私の分だけ 切り取って
緑の陰に落ちてくる



皐月の光は 水と混じる

橋から見る川 にごった水で
近くに行けば 底を浮かせて
上から来た葉を溶かし行く



皐月の雲は 水のふるさと

新緑に染まって 天から降りて
風に運ばれ 山へ里へ
すっぽり包まれ海へと向かう

なによりうつくし、皐月の空は 


 
(by www.cha16


2004年05月01日
 
   【5 月 皐月は光の月よ】



   放射に走る 光の帯は

   木々の葉からも こぼれて注ぐ

   枝をすりぬけ 下草の露をわけ

   地表の小虫さえ  空を仰ぐ



   落ちかけた雨の 粒にとび込み
   
    丸く膨らみ  ふわふわと

    浮いてみようか
       ふくらみ見せて
 
    くるくるちかっと 反射する



   虹の色なら 七つの色に

   水の色なら  透けて溶けて

   お邪魔な雲なら 風起こし

    くっきり 蒼天, 光の季節


   目を閉じて 
    残像追って 水にひかれつつ

   しんという音をたずねて歩こう・・・


   
   (by www.cha16



音楽: 曲名:"古い図書館"

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