"season"


@cha16


7月:文 月


2006年07月01日
 
【文月 流れて】


雨季の雲が 天高く上ると
乾いた風が 山を越えてくるよ

軽やかな朝に 
夕べの星の名残が浮かぶ
季節が 流れて
『とき』を流して
木々の樹液も天を目指す

山に降った雨の粒は
しずくとなって谷へ下り
うぉんうぉんと海へと流れる

海の水は増えもせず
透明なままのしずくたち、
めぐる潮にのって星の周りをまわる

水無月に生まれたあの『とき』は
どこに行ったのか
流れて 流して
文月の雲にのって山を駆け上がる

しっぽをつかんでいれば
一緒に上れるよ
文月に 『とき』は流れて


(by www.cha16 =2006.07.01=)
 

2005年07月01日

    
【文月を華やぐ・・・紫陽花】   


緑の葉を分けて 文月の華がのぞく

かの葉の唄と 注ぐ陽に 

長い夕暮れも ほのかに白く

結びが解けるよ 緩やかに



こんもりと緑の お鉢をふせて

からみつく雨が 汚れを流せば

重ねる色の 支度も調う 

洗われた空へ 華が開く



一瞬に生まれた 紫陽花の素から

ひとかけら染み出してくる花の色

見守る視線に 首をもたげて 

そして
うつろう饗宴の幕開け



☆.。.:*・°☆.。.:*・舞台では・・・
   
雨上がりに射した陽に
 不意に見つかった彼女は

☆いいわよ、私の番ね

舞台のスポットライトよろしく
下化粧をすませて
出番に向かうヒロイン

あでやかに ミステリアスに
顔を上げて立ち上がる女神

輝く女神を飾るため

♪花の白は 緑を広げてっと   

光りの色を作るのに 大車輪です

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*


文月の空に ’華’が浮かぶ

雨にこそ生き生きと’華’開き

じと付く雨季を軽やかに

あでやかに ’華’浮かぶ




   (by www.cha16 )



2004年07月01日
 
    
   【 文月には ”白” 】
   

 白光を放つ夏のベールが 
 文月の天から 降りてくる
 
 渡る南の風に 白雲のせて 
 ぬぐった空から降り注ぐ
 


 しとつく雨の 季節を追って
 もくもくと 天に浮かんだ大入道

 今年も来たよと乾いた知らせ
 綺羅の空から 光集めて降り注ぐ



 苔むす木肌の 小虫たちは
  ちかつく熱さの 南の風と

 色を消し去る 紫外の線に
 水のにおいに むせて踊る 


 潤う雨と山の湧水に 川は嵩高く
 段差を降りて 霧を噴くよ
 
 真っ白なあぶくの水辺に
 しんという音を たずねてあるこう


   
   (by www.cha16 )


2003年07月01日
 
 【文月7月、木々の月】


 文月の 

 木々は

    鳥の声をまとい ***


伸びだしたつたをしたがえ

      空をめざす  *** 


虫たちが飛び交い
   いそがしく騒いで ***


ふきあげた空に

白雲を待ち

 樹液は天にのぼる  ***

 文月は

 木々からのたよりが・・・

    
   (by www.cha16 )



音楽: "yasasii_ame" by mocha

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