"season"


@cha16


長月、九月


2006年09月01日


【長月、秋が来る】

鳴く虫の波動は
夕暮れの名残りを 朝の露にしのばせて
昼間に経ちこめた 熱風を包んで落とす
そう、   夏の名残の夜露が降る

秋の気配はひんやりと     
いつか夏の陽 すばやく落ちて
時折吹き抜ける夜風に  
ちくりと冷たい風が混じり
入れ替わる季節を告げてゆく  

紅い太陽の『とき』をすぎて
青い月の、  白い光の  
鮮やかな黄色の月が   
   黒い夜に昇って来る

過ぎ行く熱を吹き消すように
満ちる実りをつれて秋が来る
そう、  ぬくもりの陽射しに変わる

9月、長月
   熱も ひとやすみ

   (by www.cha16 )



2004年09月02日


  長月・・・狂より乱へ


 回る舞台にしばしの静寂

 雲も途切れて 青く空を洗う

 風は東に、西にめぐりて

 トンボ乗せつつ 風かわる


 木々の呼吸を呼び寄せて
 
 雲にぶつかり 雨を生む

 過ぎ行く夏を 山から追って

 さめて渦巻く雨・風・あらし

 


  上に生まれた小魚も

  踊りつかれて 上流へ

  頭戻して 溯上の気配

  熱冷まざりて 秋を呼ぶ



 中空ながめて
   しんという音を
      たずねて歩こう



  (by www.cha16 )


2003年09月02日


        お月見

 9月ながつき、よながつき

 
 9月の唄は 月の唄

 ひんやり 夕暮れ 虫の音も

 高い夜空に 跳んでいく

 キンキン どこまでいくのやら
 



 節を見せずに つながって

 いつか 夜長の丸い月

 緑の草も いつしか枯れて

 ぎゅ〜っと 実となり種となる
 



 虫寄せ、鳥寄せ 人を寄せ

 まんまる夜長の 月まで届け

 風を呼んでは 虫の音と

 夜ふけに そっと 空を飛ぶ


    (by www.cha16 )




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